清水:海外需要があるとリセールバリューが上がりやすいと聞きますが、いま、海外で人気の車はどんなものがありますか。
江口:アルファードとヴェルファイアはマレーシア、シンガポール、タイ。 ライズはスリランカ。 あとカローラ、カムリも出ますね。
清水:国によって違うのが面白いですね。アルファードはどうしてマレーシアやシンガポールで人気なんですか。
江口:行ってみたらすぐ分かると思いますが、ホテルの前に停まってるんですよ。 VIPやお客様を乗せる送迎車で、その車がそのホテルにあることで、ホテルの格が分かるっていう感じの車です。
清水:へえー。スリランカのライズは?
江口:人気になる要因は様々なので一概には言えませんが、とにかく街中に溢れてます。日本でいうアクアとかプリウスみたいな存在なんじゃないですかね。
板垣:ステップワゴンも海外で売れてると聞きますね。
江口:昔はロシアでしたね。今も出てるみたいです。ロシアの霊柩車はワンボックスカーらしい、という話を聞いたことはあります。日本はステーションワゴンじゃないですか。ロシアは寒いので、外に置いておくわけにいかないみたいで。
清水:なるほど。
江口:残念ながら僕はロシアには行ったことはないので、実際には見てはいないのですが……。ただ、とにかく外国で人気になるのって、個人需要だけじゃないということです。タイのランドクルーザーは警察車両に使われている、とか。業務用の需要がどこかで発生している。
板垣:部品が流通しているかも大きいですよね。海外は自分たちで修理するので。トヨタが強い理由は多分そこです。
江口:軽自動車は基本的に輸出されない車って言われてるんですよ。日本には自動車税や重量税、車検があるので、所有コストの安い軽の需要が一定数ある。でも海外にはそういう制度がないんです。だったら軽を買う必要がない。
清水:もっと安くて広い車を買えばいい、と。
江口:そうです。……なんですけど、ワゴンRだけがどこかに行ってるんですよ。
清水:どこにですか。
江口:それが分からないんです。僕も。
板垣:海外に車検がないというのは、逆に日本車が輸出先で高く売れる理由でもありますよね。
江口:はい、車検があるから日本の車は高いんですよ。ちゃんと整備されてますよね、という。