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TOPキロログリセールのいい車=儲かる車? 1万台査定してきたプロが語る、値落ちしない車の条件
リセールのいい車=儲かる車? 1万台査定してきたプロが語る、値落ちしない車の条件

リセールのいい車=儲かる車? 1万台査定してきたプロが語る、値落ちしない車の条件

値落ちしない車の条件は何か? 

ランキングを見るだけでは分からない、中古車市場のリアルな話。

  

中古車査定のプロ・江口さんによると、金額の大半は車種・グレード・年式・距離・色という5つの要素で決まります。

「1年古くなることと、1万8,000km走ることは同じ」「白黒以外に正解はない」「サンルーフが付いているとリセールがいい」──査定の現場からの正直な見解を聞きました。

リセールバリューの高い車にお得な月額で乗る

「1年と1万8,000kmが一緒です」 査定の現場が使う換算レート

話し手❶:江口 慧 

エンキロ納車同時買取の査定担当。ディーラー出身・1万台の中古車を査定した経験を持つ。

 

話し手❷:板垣 旺洋 

エンキロカーライフプランナー。大手国産ディーラーで残価型ローンやリース販売を担当。

   

聞き手:清水 裕貴

車初心者のデザイナー。

清水:まず、中古車の価格って何で決まるんですか。

 

江口:僕がお客さんによくする話なんですけど、車の金額を決める要素って5つなんですよ。車種、グレード、年式、距離、色。 これが価格を決定する要素のほとんどを占めてます。

 

清水:どの要素が特に大事ですか?

  

江口:どの要素が特別に重いということはなく、2割ずつくらいの相関図だと思ってもらっていいと思います。僕はよくお客様から「予算が合わないんですけど」って言われたときは、5つのうち2つだけ我慢してください、って言うようにしてます。色、距離、グレード、車種のうち2つ我慢するとだいぶ予算に合ってくる。

 

5つの要素

1年古くなることと、1万8,000km走ることは同じ

清水:走行距離はどのくらい伸びると価格に影響しますか?

  

江口:僕は「1年と1万8,000kmが一緒です」って説明してます。

例えば【令和3年式・5万km】より【令和2年式・5万km(1年古くする)】の方が30万安くなるとすると、【令和3年式・6万8,000km(1万8,000km多く走る)】も同じくらい安くなります。

 

清水:車が古くなることと、沢山走ることは、同じということですね。あまり走らない人の方が、同じ年式でも価値を高く保ちやすい、と。でも走らなすぎるのもダメだと聞き齧ったことがあるんですが、どうなんでしょう。

  

江口:基本的に、あまり走らないから価値が下がるということはないです。

 

板垣:3〜5年前までの年式が新しい車なら、あまり走ってなくても問題ないですよね。ただ、8年以上ほとんど動かしてない……みたいな特殊な状況だと変わります。

  

江口:エンジンって、定期的に動かさないとオイルが落ち切った状態で始動を繰り返すので、金属が傷むんですよ。家と一緒で、人が住まなくなると悪くなる、みたいな。なので長期間、極端に走っていない車はちょっと心配ですね。
  

5万kmと10万kmはやはり壁になる

清水:「3万km・5万km・10万kmでガクッと落ちる」という説を見たんですが。

  

江口:5万kmと10万kmですね。 これはまさに今日もお客さんから聞かれました。「5万キロ以内」「10万キロ以内」っていう言葉がキャッチーなんですよ。中古車サイトの検索条件もよくそこで切れてますし。

    

清水:性能がそこでガクっと落ちる根拠があるわけじゃないんですね。

  

江口:ないです。逆に言うと、安く買いたい人は5万kmの条件を外してください、という話でもあります。
 

リセールバリューランキングに載っていない3台

プロから見た「絶対値落ちしない車」は?

清水:江口さん個人的に「これは値落ちしない」車を、3台挙げるとなんでしょう。

  

江口:メルセデス・ベンツ Gクラス、トヨタ ランドクルーザー、レクサス LX。 4年乗ったら120%みたいな感じですね。つまり、買った値段より高く売れます。

  

清水:いかつい車ばっかり!中古車販売会社のリセールバリューランキングとは顔ぶれが違いますね。

 

板垣:そもそも希少な車なので、取引実績があまりないからですかね。

   

清水:この3つはずっと高値で売れてるんですか?

   

江口:おそらく、新型肺炎流行のあたりからですね。輸出できなくて台数が捌けなかったのと、円安も関係あります。

  

清水:輸入車はリセールバリュー低めって聞いたんですが。

   

板垣:Gクラスは全然別ですね。

  

江口:あれはロレックスみたいなもので、一般では買えないんですよ。Cクラスを買って、Eクラスを買って、それでやっとGクラスが買えますよ、みたいな。だからエンキロのリースでGクラス乗れるのってすごいですよ。

  

板垣:そうなんです。エンキロでGクラス月額90,000円台から乗れますので、是非こちらからお申し込みください。

 

※中古車相場は日々変動します。本記事は2026年9月時点の取材に基づくものであり、実際の買取価格は査定をしないと分かりません。

【取材後の追記 2026/9/16】いま、相場は全体的に下がっています

 

収録後、「最近は相場が下がってきているのでは」という噂を聞き、江口さんに改めて伺いました。

 

「今、全体的に相場が下がってます。 かなり急に円高に振れたことが影響しているように思います。ただ、車の相場が下がった直接的な理由は見出せていません。 車業界だけでなく、ある程度大きな枠で見たほうがいい気がします。オークション会場に外国人は『少なくない』ので、円高に振れたことで、単純に仕入れられる最大の金額が下がっている。 それが影響としては大きい気がします」

 

外国に輸出される車はリセールバリューが高く安定しやすいですが、その輸出需要自体も為替で動きます。 価格を決めているのが需給である以上、どの車も相場の変動からは逃れられません。

アルファードは「旬が過ぎた」?

清水:アルファードはいつも大人気ですが、最近はどうですか。

  

江口:相変わらず値落ちしにくい車ですが、ちょっと旬は過ぎちゃったよ、って感じですね。

  

清水:なぜですか。みんな飽きちゃったんですか。

  

江口:考え方が違ってて、なぜ人気かの裏には「儲かるから」が常にあるんですよ。ロレックスもそうじゃないですか。いい時計だからって理由だけでみんな買ってない。

  

清水:つまり……?

  

江口:売却目的で買う人が沢山いたから人気だったという話です。売却目的の人が多くなって、中古車市場に溢れかえると値段が下がって、するともっと「やばいやばい」となってみんな手放すから、さらに下がる。

   

清水:でもリセールバリューランキングでは大抵上位にいますよね。

  

江口:はい、人気があることに変わりはないです。安定した状態に戻ってきたという感じです。

マレーシアのホテルの前に停まっている車

なぜ、あの車は海外で人気なのか

清水:海外需要があるとリセールバリューが上がりやすいと聞きますが、いま、海外で人気の車はどんなものがありますか。

  

江口:アルファードとヴェルファイアはマレーシア、シンガポール、タイ。 ライズはスリランカ。 あとカローラ、カムリも出ますね。

  

清水:国によって違うのが面白いですね。アルファードはどうしてマレーシアやシンガポールで人気なんですか。

  

江口:行ってみたらすぐ分かると思いますが、ホテルの前に停まってるんですよ。 VIPやお客様を乗せる送迎車で、その車がそのホテルにあることで、ホテルの格が分かるっていう感じの車です。

 

清水:へえー。スリランカのライズは?

 

江口:人気になる要因は様々なので一概には言えませんが、とにかく街中に溢れてます。日本でいうアクアとかプリウスみたいな存在なんじゃないですかね。

 

板垣:ステップワゴンも海外で売れてると聞きますね。

  

江口:昔はロシアでしたね。今も出てるみたいです。ロシアの霊柩車はワンボックスカーらしい、という話を聞いたことはあります。日本はステーションワゴンじゃないですか。ロシアは寒いので、外に置いておくわけにいかないみたいで。

  

清水:なるほど。

   

江口:残念ながら僕はロシアには行ったことはないので、実際には見てはいないのですが……。ただ、とにかく外国で人気になるのって、個人需要だけじゃないということです。タイのランドクルーザーは警察車両に使われている、とか。業務用の需要がどこかで発生している。

  

板垣:部品が流通しているかも大きいですよね。海外は自分たちで修理するので。トヨタが強い理由は多分そこです。
 

軽自動車は、そもそもあまり輸出されない

江口:軽自動車は基本的に輸出されない車って言われてるんですよ。日本には自動車税や重量税、車検があるので、所有コストの安い軽の需要が一定数ある。でも海外にはそういう制度がないんです。だったら軽を買う必要がない。

 

清水:もっと安くて広い車を買えばいい、と。

 

江口:そうです。……なんですけど、ワゴンRだけがどこかに行ってるんですよ。

 

清水:どこにですか。

 

江口:それが分からないんです。僕も。

 

板垣:海外に車検がないというのは、逆に日本車が輸出先で高く売れる理由でもありますよね。

 

江口:はい、車検があるから日本の車は高いんですよ。ちゃんと整備されてますよね、という。

 

「白黒、5万キロ以内、キレイなもので、装備がいいやつ」

色は、白黒以外に正解がない?

清水:白黒以外のほうがリセールが良くなる車種って、ありますか。

 

江口:ほぼないです。

 

清水:即答ですね。

  

江口:お客様が中古車を探すとき、大体「白黒、5万キロ以内、キレイなもので、装備がいいやつ」って言うんですよ。もう、これに尽きます。

  

清水:なんでみんなそんなに白黒に乗りたいんでしょう……中古車であってもリセールを気にしている?

 

板垣:いや、多分そこを考慮しているわけでもなく、とにかく好かれてるんですよ。誰にも嫌われない色じゃないですか、白黒って。

 

江口:今日僕ら3人集まってますけど、みんな白と黒のシャツ着てますよね。そういうことです。

  

「絶対元取るからつけとけ」サンルーフをめぐる業界の言い伝え

清水:サンルーフをつけるとリセールバリューが上がるということで、エンキロでもサンルーフをつけたうえで月額基本料金が下がる「リセール得」というリース商品を展開しているんですが、ルーフってそんなに人気なんですか。

   

板垣:はい、メーカーオプションの中でも特にお客様に喜ばれるオプションです。空が見えて、明るくなって。

    

江口:ディーラーで売るときに「下取りで絶対元取れるからつけておきましょう」という営業トークがあります。 昔からそう言われていて、現実、そうなんです。つけた分の金額は返ってくる。付いてない車が淘汰されちゃうくらい。

ただ、付いてない車の需要もあります。ガラスなので暑いんですよ。ちなみに僕自身はルーフは特にいらないと思ってます。

   

清水:私もなくてもいいかな……
  

板垣:皆さんに人気のオプションです。

「トヨタが印鑑を押したエアロ」モデリスタが評価される3つの理由

清水:エアロも人気で、モデリスタのエアロをつけた「リセール極」というリース商品もあるんですが、エアロって、見た目を格好良くするパーツと考えていいですか?

        

江口:はい、見た目を格好良くするパーツです!特に運転性能には影響ないです。

   

清水:どうしてモデリスタが人気なんでしょう。

   

江口:やっぱりモデリスタはトヨタ直系のメーカーなので、クオリティと安心感が他のメーカーとは全然違います。板垣さん、ディーラーにいた立場からはどうですか。

  

板垣:色ですね。エアロってプラスチックなんですよ。素材が違うものに同じ色を乗せるのは難しいですが、純正系はそこの色味とトーンを合わせて作れるんです。社外品だと、ボディとの色味にどうしても差が出る。

  

江口:あとモデリスタは海外にないので、海外人気の高い車は、モデリスタがついてるとさらに価値が上がりますね。

上位グレードに「似せる」では、差は埋まらない

清水:グレードの上下では、どのくらい変わりますか。

 

江口:全く違います。 アルファードが分かりやすくて、中間グレードにJBLとエアロを付けて、革調のシートカバーをかけて、上位グレードに似せた仕様にする人がいるんですよ。安く済むので。でも、売るときは絶対差が出ます。本物のほうが高く売れます。

 

清水:装備を足すだけでは、上位グレードには届かない、と……。

 

江口:届かないですね。差が大きいのはアルファード、ハリアー、RAV4、カローラクロス、ヤリスクロスあたりです。

装備の差を、月額に先に反映させる

  

リースの月額は「車両価格 − 残価」を回数で割ったものです。中古車市場で評価される装備を組み込めば残価も上がり、その上がり幅がオプション代を上回れば、月額はむしろ下がります。

これを最初からグレードとして組んだのが「リセール得」です。サンルーフなどの人気オプションを標準で装備しています。

 

リセール得の月額をみる

まとめ

金額を決める5つの要素——車種・グレード・年式・距離・色。このうち距離以外の4つは買ったあとで動かせません。色は塗り替えられないし、装備を足しても上位グレードには届かない。

 

そして「白黒、5万キロ以内、キレイなもので、装備がいいやつ」が、中古車を探す人のほぼすべて。自分が選ぶときにこの条件を満たしておけば、売るときも選ばれる側に回れるということでした。

  

このリセールバリューを月額に先に反映させたのが「リセール得」です。

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